献立のルーティン化とは
献立のルーティン化とは、一週間〜数週間の献立をあらかじめ立てておき、それを繰り返すというものです。
献立を立てておく期間は人それぞれ。また献立の立て方も、きっちり作り込む場合もあれば、大枠だけ決めておく(メインの食材や料理のジャンルなど)ケースなど、やり方は様々です。
私が思う献立のルーティン化のメリット・デメリットはこちら!
メリット
- 時間の節約…献立に悩む時間がなくなる。買い物にかかる時間も短くできる。
- 食費の節約…使い切れる分だけの食材を購入するので、無駄遣いを抑えられる。食材も無駄にならない。
- 栄養バランスがとれる…栄養バランスを考えて献立を立てる(余裕がある)ため、毎日考えなくてもバランスのよい食事になる。
つまり、精神的な負荷が軽減される!
私にとっては、毎日献立を考えることが一番の憂鬱でした。朝食を食べながら夕食のメニューを考えるほど、私は日々献立を立てることに悩み、ストレスを感じていたのです。
それが献立のルーティン化によって、今まで献立を考えることに使っていた脳の容量を、他のことをするために空けられるようになりました。
決して大げさではなく、ストレスも軽減されて精神的にも余裕が生まれるようになりました。
デメリット
- 柔軟性が低くなる…その時食べたいものが食べられない、急な予定変更時に対応しづらい等の可能性があります。
- 飽きる…同じメニューが繰り返されることで飽きる可能性があります。
- スタートまでが大変…あらかじめ献立を立てるのに時間も労力もかかります。
デメリットに関しては、やり方によっては軽くできると考えています。
- 柔軟性が低くなる
→節度は持ちつつ、家族から食べたいものの提案があったらできる限り乗る。買い物前なら、食べたいものに合わせて購入する食材を調整。買い物後で、今ある食材で作れないものなら来週作るように調整。同じく買い物後の外食などで食材が余ったら、冷凍して翌週にずらす。その分翌週の購入する食材も調整する。 - 飽きる
→家族が好きなメニューを取り入れつつ、ある程度の期間の献立を立てておけば大丈夫だと思います。我が家の場合は4〜6週間分。お気に入りメニューは毎週登場することもありますが、好物なのでむしろ喜ばれます。 - スタートまでが大変
→これは仕方ないのかもしれません。管理栄養士さんなど知識のある方ならともかく、素人の私はここに時間がかかります。けれど、これさえ乗りこえれば快適な生活に一歩近づけると思って頑張りました!
我が家の「献立のルーティン化」
①献立を立てる
素人の私は、とにかく自分の食べたいもの、作りたいもの等を1つずつふせんに書き出し、それを食材の種類やジャンル等のバランスを見ながら、一週間分ずつグループ分けしました。
ちなみに、我が家の外食は休日のランチがほとんどなので、土日の夜を含め7日分の夕食の献立を立てています。
- 主菜…肉(牛、豚、鶏)を4回分、魚を3回分になるように。揚げ物は週1回以下。
- 副菜…7品目。何となく色味や食材の種類で分ける。
②グループ分けした献立をGoogle Spreadsheet(Excel、紙等なんでもOK)に転記
一週間分のメニューを一目でわかるように記載します。
そして、それぞれのメニューのレシピを短く省略したものも献立に併記して、料理をするときにすぐ見られるように印刷しておきます。
③一週間分の材料をGoogle keep(メモアプリ)に転記する
一週間分の材料をすべて洗い出し、必要な量を含めてGoogle keepに転記し、買い物リストを作成します。
この買い物リストは繰り返し使用します。
これで準備は完了です!あとはリストにそって買い物をし、ひたすら作っていくのみです。
また、立てた献立は1週間のうちいつ食べるかは決めていません。それだけはその日の気分や、どのくらい料理の時間が確保できるかで決めています。
さらに! 副菜だけは作り置きを導入しています。土日どちらかに副菜7品目を集中して作り、普段は主菜と汁物のみ作るようにしています。
これは私の料理スキルの問題ですが、主菜はできたてがおいしいと感じるため、このような形になりました。
毎日ガチガチに決められた献立にするのではなく、あらかじめ決められた一週間分の献立の中で、ある程度自由度を残す。これが私の性格にはあっているようで、今のスタイルになってから料理に対するストレスがかなり減ったように思います。
なお、献立は適宜見直しています。実際に作ってみて、何となく作りづらいなとか、家族にそこまで好評じゃないなというものは、献立を入れ替えます。
ベースは作ってあるので、入れ替えは最初の準備ほど大変ではありません。
思いついたときに、気軽に見直しできるのも一つのメリットかもしれません。
私にとっての料理をする目的
我が家の料理担当は私です。
料理することはまぁまぁ好きなのですが、決して得意ではありません。
一人暮らしをしていたとき、一応自炊して弁当も作っていましたが、毎週だいたい同じメニュー。
結婚してからも、お互い残業することが多いので、外で落ち合い外食して済ましたり、冷凍食品の出番が多いため、料理スキルは向上せず。
そんな私が料理に真剣に向き合うようになったのは、第一子出産がきっかけでした。
「この子の体は、私が与えたものでできている!」とはたと思うようになったのです。
それから、子ども・家族の健康を守るため、料理関連の本やレシピサイトを見て、料理スキル向上とレパートリーを増やすことに。
たくさんの素敵で美味しそうな料理を見るたびに、「私もこういうものが作れるようになりたい!」と憧れに胸をときめかせる一方、落ち込むようにもなっていきました。
みんな料理上手で素敵なものをたくさん作っているのに、私は全然良い母親・妻じゃないな…。
スキルがないのに色々作ろうとするからレシピが全然覚えられず、料理に時間がかかる。
しかも手間をかけたからといって、子どもが食べてくれるとは限りません。
簡単時短レシピや作り置きも取り入れ、何とか乗り切る日々。でも簡単時短レシピでも思うようにいかなかったり、作り置きはせっかくの休日が潰れてしまったり。
そんなとき、夫が言いました。
「おれ、好きなものはリピートするタイプだから、別に同じメニューでも良いんだけどな。」
思い返せばそうだった! 夫は付き合っているときから、いつもお店で同じメニューを注文する人でした。
このことが、これまで私が家族のためと思ってしてきたことは、実は自己満足なのでは…? と考えるきっかけになりました。
私にとって料理を作ることとは、
- 家族の健康を支えること
- 食事を通して家族と楽しい時間を過ごすこと
この2つをかなえるための手段であるということに思い至りました。
これが満たされるのであれば、同じメニューでも構わない。むしろ家族の好物なら積極的に同じメニューを作っていこうと思えるようになりました。
ただし、同じメニューを繰り返してもいいとはいえ、家族の健康や子どもの食育を考えたとき、私なりにゆずれないポイントはありました。
- 栄養バランス
- 食材の種類数
- メニューの種類
味覚の発達も大切だし、今は食べられなくても将来的にはなるべく好き嫌いせず食べられるようになってほしいし、私自身がいろいろ食べたいし、そして何より食事の時間を楽しいと思ってほしい。
そんな私欲の塊の結果が、今の我が家のスタイルです。
もちろん、どんなスタイルが合うかは家庭によって違うはず。我が家のスタイルも、いつまでもこの状態が続くとは限りません。
子どもたちが成長し、変化を求められた時にも、
私にとっての料理をする意味である
- 家族の健康を支えること
- 食事を通して家族と楽しい時間を過ごすこと
この2つの目的に立ち返って柔軟に変えていきたいと思います!